冷シップ・温シップ?


こんにちは、腰痛専門整体院 澪-mio-院長の町田純一です。


今回は「冷シップ・温シップ」に関してお伝えしたいと思います。

皆様は使い分け出来ていますか?

と言いますか、シップ自体の用途は理解していますか?

当院にいらしている患者様は理解しています。多分。

結構しつこく伝えているので。

ただ、案外知らない方がいる様だったので、押しつけがましくお伝えします。


まず、【冷シップ】

名前に”冷”がついていますが、冷えません。

スースーするだけです。

「メントール」「ハッカ油」による作用です。

この作用で「冷たく感じている」だけです。

炎症がある時にスースーすると冷えてる感じがあって気持ち良いですよね。

なので、プラスタータイプ(肌色で薄い物)でも問題ありません。

ただし、プラスタータイプだと粘着が強いので、腫れている患部だとはがす時痛いです。

粘着が強いので、はがれにくい反面、皮膚に刺激が強くなってしまいます。

カブレやすい方は注意が必要です。

しっかり冷やしたいのなら「氷嚢」「アイスバック」です。

これは急性期の時に限ります。

慢性期に冷やすとかえって悪化します。

こういう話をしていると良くある質問で「冷却シート」はどうなの?と聞かれます。

正直、何の意味もありません。

気持ち良いだけです。

表面温度もほぼ変わらないという結果も出てます。冷シップと同じですね。


余談ですが、近年、炎症期には糖質(単純糖質)制限をした方が回復が早いという研究結果もあるようです。

単純糖質とはケーキやジュースなどに含まれている糖で、血糖値上昇が早く、短時間にたくさんのインスリンを消費します。
このせいでコルチゾールも使われてしまうので炎症が引きづらくなるからではないかと思われます。

そもそも、高血糖は治癒を遷延させたり免疫機能を妨げることがあります。



次は【温シップ】

上記と同じで、”温”がついていますが温めません。

ヒリヒリします。

「カプサイシン」「トウガラシエキス」の効果で温かく感じるだけです。

ショウガの効能を使っている物もあるようですが、原理は一緒ですね。

温めたいからって皮膚にトウガラシ塗りますか?

それ罰ゲームですよね。

私自身、温シップに関しては全否定です。マイナス面の方が多すぎるので。

若干のトラウマもありますし。←これはなかなかですよ。聞きたい方は直接聞いてください。文章に残したくないので(笑)

温シップの代わりとしては、「カイロ」「温熱シート」がお勧めです。

急性期以外では温熱効果は重要です。

筋肉や関節は温めた方が動きが良くなるし、血液循環も良くなるので発痛物質が流れやすくなります。

ただし、カイロは長時間同じ場所に貼ってしまうと、低温火傷を起こす可能性があるので注意が必要です。



どちらのシップも薬剤が入っていれば消炎・鎮痛効果はあります。

ただし、この薬効に関しては色々考える必要があると思います。

痛みが楽になるだけで、治ってはいませんからね。

何でも使い方次第です。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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