日本が抱える3大栄養問題
こんにちは、腰痛専門整体院 澪-mio-院長の町田純一です。
皆様は、「東京栄養サミット2021」なるものが開催されているのはご存じでしょうか?
私はつい先日、関連記事を見て初めて知りました。
このサミットは、栄養を巡るさまざまな課題について各国政府や国際機関、企業、市民団体などが取り組みを発表し、意見交換しているそうです。
この中で「日本が抱える3大栄養問題」が議題に挙がっていました。
厚生労働省が今年6月にまとめた「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」の報告書で、
①食塩(ナトリウム)の過剰摂取
②若年女性のやせ
③経済格差に伴う栄養格差
が主要な課題として挙げられています。
特に問題視されているのは、
①食塩の過剰摂取です。
日本の「食事摂取基準2020」での目標量は男性7.5g、女性6.5g
世界保健機関(WHO)の推奨量は5g
現在の日本人の食塩摂取量は10.1g(2019年の国民健康・栄養調査)
明らかに摂りすぎですよね。
この実態は他国に比べて、調味料( 醤油、味噌、マヨネーズ 等)から食塩を摂る割合が多いからで、摂取全体の6割以上にも及んでいるそうです。
これは、企業側が減塩の加工食品を出しても、自分たちで調味料を使って味を足してしまう食文化が影響しています。
加工食品自体の問題もあります。
カップ麺1個の塩分量は約5g(麺+スープ)
少ない量の物でこのくらいの塩分摂取量になります。
カップ麺1個でほぼ1日の摂取量に近づきますね。
5gの塩を300㎖のお湯に溶かしてそのまま飲んだ事がある方はほぼいないと思いますが、しょっぱすぎて無理です。
でもカップ麺なら食べられてしまいますよね。
なぜなら、「うま味調味料」、「たんぱく加水分解物」や「エキス類」・「酸味料」などを添加してしょっぱさを感じなくさせているからです。
これは清涼飲料水にも同じことが言えます。
いわゆるジュースも味を添加することで、強烈な甘さを感じなくなってしまいます。
「実際の塩分・糖分の量」と「舌で感じる塩辛さ・甘さ」は違うということになります。
「日本における危険因子別の関連死亡者数」の統計を見ると、
1位 喫煙
2位 高血圧
3位 運動不足
4位 高血糖
5位 塩分の高摂取
塩分に関係しているワードが2位、5位となっていますよね。
死因は、循環器疾患・悪性新生物です。
血圧と塩分は関係ないという説もありますが、血圧だけではなく腎臓への負担も考える必要があります。
いかがでしょうか?
皆様の食事は塩分過多になっていませんか?
自分が思っている以上に塩分は摂ってしまっています。
なるべく減塩を心がけ、自分でとったダシを使ったり、香辛料などで味をつけて塩分のコントロールをしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。