Tレグ細胞vol.2

 こんにちは、腰痛専門整体院 澪-mio-院長の町田純一です。


前回に続きTレグ細胞の話です。

アレルギー反応を引き起こすのは、リンパ球という白血球の一部です。私たちの体内には、免疫を強めるリンパ球と免疫が行き過ぎないように抑えるリンパ球があり、このバランスが取れていることで、私たちは重い感染症や、ひどいアレルギーに悩まされずに生きています。

この免疫を抑える方のリンパ球をTreg(制御性T細胞、ティーレグ) と呼んでいます。つまりアレルギーを発症する人はTregが少ないため、免疫反応の抑制が効かずアレルギーを発症すると考えられます。逆にTregを増やすことができれば、アレルギーを抑えることができると考えられます。

現在のところ、このTregを増やすのに関わっているのが、酪酸菌と考えられています。酪酸菌によって腸内で作られた酪酸は、腸の粘膜を通過し、腸管内のリンパ組織に働き、Foxp3という遺伝子の発現が増加した結果、Tregが増加すると考えられています。よく耳にする乳酸菌ではなく、酪酸菌です。全身のリンパ球は循環していますので、腸管内で増えたTregは体中に循環し、花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などの症状を抑制してくれると考えられます。

では酪酸菌をおなかの中で増やすにはどうしたらいいのでしょうか?

酪酸菌を多く含む食材を食べ、酪酸菌のエサとなる食物繊維をたくさん取れば、腸内で酪酸菌を増やすことができます。

酪酸菌を多く含む食物といえば、ぬか漬け、ナチュラルチーズ、納豆等です。酪酸菌のエサとなる食物繊維のうち、特に水溶性食物繊維が酪酸菌のエサとなりやすいといわれています。

水溶性食物繊維を多く含む食品には、海藻(わかめ、めかぶ等)、穀類(オートミール、そば、ライ麦パン)、野菜(ゴボウ、納豆、アボガド、ニンジン)などです。その他、運動も酪酸菌を増やす効果がありますし、ヨーグルト等の乳酸菌も酪酸菌を増やす効果があります。しかし乳酸菌自体は通過菌と呼ばれ、乳酸菌を取っても腸内で増殖せず、すぐに便の中に出てしまうため毎日取り続けなければならないとされています。乳酸菌は毎日取ることが勧められるのは、このような理由からです。


皆さんいかがでしょうか?

「食物繊維を摂ろう!」

よく言われていることだし、知ってるよ。という方が多いと思います。

実際出来ていますか?

おそらく摂ってはいるかもしれませんが、毎日適量を摂取されている方は少ないと思います。

成人では、食物繊維を一日24g以上、できれば1,000kcalあたり14g摂取するのが理想とされています。

しかし、平成27年国民栄養健康調査によると、実際の摂取量は、20歳以上で一日に平均15.0g(75歳以上で一日に平均15.9g)しか摂取できていません。

そのため、理想的な値と実際の摂取量の中間的な値をとって、目標量として成人男性は一日に20g以上(70歳以上は19g以上)、成人女性は一日に18g以上(70歳以上は17g以上)が設定されています。

上記した食品群をアレルギーや不耐症により摂れない方は、摂れる食品で積極的に摂取されるのが良いと思います。

普通の食事で摂りすぎることはまずないと思いますが、サプリメントなどでの補充は勧められません。他の栄養素の吸収を妨げてしまう恐れがあるそうです。


前回もお伝えしましたが、知ってるだけは全く意味がありませんよね。

身体を変えるには、意識と実践! 毎日の積み重ねがとても大事ですよね!

こうしてる間にも身体は変わっていますから。

ちなみに私は現在ぺスカタリアンです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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